ホーム > アーカイブ > 2011-09

2011-09

【9月25日経産省前】ワシントン・ニューヨーク訪問報告記者会見

☆☆拡散希望☆☆

ニュ-ヨークで開催中の国連総会に、佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)、泉かおりさん(Shut泊、福島の子どもたちを守る会・北海道)、安斎由希子(有機農業者)さんが脱原発を訴えてきました。その帰国報告が行なわれます。

ニューヨーク、ワシントンD.Cでのアクションとその反応について、熱い報告がきけることと思います。

ぜひ、お集まりください。
日時:9月25日(日曜日)夕方6時から
場所:経産省前(上関の若者たちがハンガーストライキをした場所)
連絡先:  泉かおり

【署名・アピール文10月7日まで】ふくしま集団疎開裁判への支援をお願いいたします

ふくしま集団疎開裁判の柳原さんより。

ふくしま集団疎開裁判の支援、ラストスパート、みなさま、ご協力よろしくお願いいたします。

以前、裁判の署名等のご協力、ありがとうございました。

その後、署名は9/9時点で、22,068人です。

それで、裁判の最新情報と、それを踏まえてのお願いをお送りいたしました。

裁判の最新情報は、裁判ブログの最新版に、
http://fukusima-sokai.blogspot.com/

紹介してありますが、9/9に裁判が延長戦になりまして、最後の取組みが結果に大きな影響をもたらすこととなりました。

皆さまには、集団疎開を認める決定を求める署名は10月7日まで、さらには、裁判所に対するアピール文(報告書)の作成もお願いしていますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

なお、以下は、そのお願いを書いた依頼文(ビラ)をまとめたものです。

ビラ(表面)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110920bil1-appeal.pdf

ビラの裏面:汚染マップ
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110920bill2-map.pdf

また、裁判のこの間のまとめと双方が裁判所に提出した書面の一覧は以下です。
「裁判のまとめ(要約版・詳細版)」
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110918summary.htm

「提出書面の一覧」
http://song-deborah.com/copyright/Japaninfrige/Fukushima-sokai-case.htm

さらに、以下は、8/30文科省公表のセシウム土壌汚染データに基づいて、チェルノブイリ避難基準に沿って、作成した福島県内各市の汚染マップの一です。

ここから見えてくることは、人権軽視の全体主義国家で知られたソ連ですら強制移住や移住権を保障して救済に乗り出した地域に相当する福島県の多くの地域が野放しというのが、日本の現実だということです。
これでは、この国は全体主義国家の中でも最低レベルの国です。

ご参考までに。

郡山市中心部汚染マップ(裁判提出版《若干修正》)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110920map-Koriyama1.pdf

以下はその簡略版で、赤色が強制移住区域、黄色が移住権区域

郡山市汚染マップ
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110920map-Koriyama2.pdf

福島市汚染マップ
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110920map-Fukushima.jpg

二本松市汚染マップ
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110920map-Nihonmatu.pdf

伊達市汚染マップ
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110921map-Date.pdf

中通り汚染マップ(但し、強制移住地域のみ)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110921map-Nakatori.pdf

【9月25日福島市】「内部被ばくと避難問題~尿検査から見えてきたもの~」

拡散希望です。
=========================================
セミナー「内部被ばくと避難問題 ~尿検査から見えてきたもの~」
9月25日14:00~17:00 @ユニックスビル5F(福島駅東口すぐ)
http://www.foejapan.org/energy/news/evt_110925.html
——————————————
今年5月、市民団体が実施した尿検査の結果、10人の子どもたちの尿中からセシウムが検出されました。その後、実施されたフォローアップ検査では、避難した子ども全員の尿のセシウム濃度が下がり、避難していなかった子どものセシウム濃度は下がりませんでした。このことは避難することが内部被ばくの回避に有効な手段であることを示唆しています。

一方、政府の避難区域の指定基準は、積算線量で「年20ミリシーベルト」ですが、福島市は大波地区での説明会で、毎時3.1マイクロシーベルトを適用するとしました。この基準は、計測地点が限定されている、内部被ばくが考慮されていない、子どもや妊婦に一律の基準を強要しているなどの問題があります。
伊達市、南相馬市では、子ども・妊婦の基準を設けています。

セミナーでは、内部被ばくと避難問題について、基本的な知識を身につけるとともに、市民運動の実践を紹介し、いかに内部被ばくを回避していくかを考えます。

◆プログラム
・内部被ばくとは~尿検査結果が語るもの
・チェルノブイリの経験より
・避難問題と東電賠償
・内部被ばくを避けるための市民活動

※本セミナーは、9月7日に福島テルサで開催されたセミナー、9月14日に福島県
総合社会福祉センターで開催されたセミナーとほぼ同一の内容を含みます。

◆講師
阪上武 (福島老朽原発を考える会代表)
青木一政 (同 放射能測定プロジェクト)
陶山三枝子 (子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
満田夏花 (FoE Japan)

◆日時: 2011年 9月25日(日)14:00~17:00
◆会場:ユニックスビル5F (福島市栄町6-6)  福島駅東口 徒歩1分
http://www.nbf-m.com/nbf/portfolio/3045/map.jpg
◆参加費:無料
◆申込み:下記フォームよりお申込みください
> https://pro.form-mailer.jp/fms/a38881d021880
◆主催:国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
◆問合せ:FoE Japan 満田()

【9月23日・24日郡山市・三春町】放射能対策ひろば~生活村in郡山・三春~

毎回大好評の「生活村」が、郡山と三春にやってきます。
9月19日の東京での集会で、感動のスピーチをされた武藤類子さんがひらく、おしゃべりカフェもあります。
どうぞ、足をお運びください。
限りなく横につながっていきましょう。
�㢽いメッセージをす
9月23日(金・祝)、24日(土)
放射能対策ひろば~生活村in郡山・三春~
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
【郡山会場】
日時|2011年9月23日(金・祝)  13:30~16:30
会場|郡山市ビックアイ 7階 市民交流プラザ
※チラシには6Fとなっていましたが、7Fのまちがいです
入場|無料
【三春会場】
日時|2011年9月24日(土)  13:30~16:30
会場|三春町 三春交流館 まほら小ホール
入場|無料
【内容】
▼特別講演会(*9/23郡山会場のみ) 急遽決定 :  12:00~13:00 医師、井下俊さん(日本イラク医療支援ネットワーク)のお話し
▼小さな映画村 : 13:30~14:30 - DVD鑑賞
小出裕章さんの講演@北海道「ひばくの時代」など
▼避難村     : 14:30~16:30 - ハーメルンプロジェクト 山形チーム、山梨チーム
▼おしゃべりカフェ: 14:30~16:30
▼体特区     : 14:30~16:30 - 自然医療健康対策講座・相談
NPO法人世界快ネット
▼知識普及村  : 文献紹介・各ご案内・署名など
▼食特区     : 放射能防護の知恵 手作り酵素・りんごペクチン紹介、玄米ごはん試食
▼野菜村     : 安全野菜の提供 山梨・北海道・金沢など
▼食品測定所  : いくつか準備した食品を測定・公開します
▼自主避難に関する法律相談:SAFLANMの弁護士さんたち(9/23郡山会場のみ)
■■■■
主催:放射能対策ひろば
協賛:放射能から子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、世界快ネット、銀河のほとり、ハイロアクション、ハーメルンプロジェクト、里山喫茶「燦」、市民の健康を守るネットワーク

【9月25日いわき市】肥田舜太郎・鎌仲ひとみ座談会「私たちのこれからを考える」

いわきアクション!ママの会さんより、座談会の案内です。

FUKUSHIMAの子供たちの小さな体からはセシウムが検出され、そのニュースもめずらしくない異常事態の今、この先をどう考え、どう暮らしていったらいいのか?どうしたら、子供たちを健康に育てられるのか?

原爆で被爆し、医師として被爆の治療にあたってこられた肥田舜太郎さんと、映画監督であり、このことと深く向きあってこられた鎌仲ひとみさんの座談会です。
お二人の声にじっと耳をかたむけ、私たちのこれからを考えてみませんか。
秋の夜の座談会、私たちがこれから進む大切な道を探しにいらしてください。

●Iwaki ACTION gathering Vol.3
『私たちのこれからを考える ~FUKUSHIMAの子供たちへのメッセージ~』
肥田舜太郎・鎌仲ひとみ 座談会 

◆日時:2011年9月25日(日)
開場17:00 開演17:15 講演会終了19:30
◆会場:総合保健福祉センター
(内郷保健センター)
福島県いわき市内郷高坂町四方木田191
tel

http://www.city.iwaki.fukushima.jp/map/1300/004090.html

◆参加費:500円 高校生以下無料

◆共催:いわきアクション!ママの会 / 脱原発福島ネットワーク
◆協力:NO NUKES MORE HEARTS / 日々の新聞 /
何とかしよういわきの医療・市民の会

◆お問い合わせ:iwakiaction_mamanokai●yahoo.co.jp
(●を@に差し替えて送信ください)
WEB:http://nonukesmorehearts.org/?page_id=856

◆肥田舜太郎 プロフィール
1917年、広島市生まれ。1944年、陸軍軍医学校卒。軍医少尉として広島陸軍病院に赴任。
1945年8月6日、爆心地から六キロ離れた戸坂村で原爆に遭う、その後多数の被爆者の治療にあたり、被爆。
終戦後全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)の創立に参加。
全日本民医連理事、埼玉民医連会長、埼玉協同病院院長などを歴任。
現在、全日本民医連顧問、日本被団協被爆者中央相談所理事長。
生涯、被爆者の治療を続けるかたわら、海外渡航32回、のべ33カ国
で内部被爆の実相を語り、核兵器廃絶を訴え続けてきた。

◆鎌仲ひとみ プロフィール
映像作家。早稲田大学卒業と同時にドキュメンタリー制作の現場へ。
90年最初の作品「スエチャおじさん」を監督、同年文化庁の助成を受けてカナダ国立映画制作所へ。93年からN Yでペーパータイガーに参加してメディア・アクティビスト活動。
95年帰国以来映像作家として活動。「エンデの遺言」などテレビ番組を多数監督。2003年テレビからドキュメンタリー映画に転換し、直接観客に作品を届ける方法で上映活動を展開する。「ヒバクシャー世界の終わりに」を監督、受賞多数、国内外400ヶ所で上映。2006年「六ヶ所村ラプソディー」監督。650ヶ所で上映。
新作「ミツバチの羽音と地球の回転」を全国で上映会を展開中。
著書「ドキュメンタリーの力」「ヒバクシャードキュメンタリー映画の現場から」など。多摩美、ICU、などで非常勤講師。

 

ハイロアクション要望書に対する福島県の回答

3月より延期しておりましたハイロアクション・オープニングイベント、シンポジウム「ふくしま原発40年とわたしたちの未来~原発震災の渦中から~」が、7月18日、開催されました。
福島原発震災と放射能汚染の現実を直視し、いのちを守り、核の幻想から訣別する「決意の地」として、福島の今と未来をたちあげる第一歩を踏み出すものとして、当日、「7・18ハイロアクション・ふくしま宣言」が採択されました。
採択された「7.18ハイロアクション・ふくしま宣言」は、福島県知事への要望書として、8月4日、福島県生活環境部次長に提出されました。
要望書に対して、8月23日付けで福島県知事より文書回答がありました。

私たちはこれからも、広く放射能に汚染された福島が、県民のいのち、ふくしまの子どもたちのいのちを守るために、現実を直視し勇気ある行政を行なうように、求め続けていきます。

以下に転載致します。
_________________________________________

23県安第1102号
平成23年8月23日

ハイロアクション福島原発40年実行委員会
委員長 宇野 朗子 様                 福 島 県 知 事  公印

要望書について(回答)

平成23年8月4日付け要望書について、下記の通り回答いたします。

1、 福島県は、東京電力と国に対し、制御不能の最悪の事態の招来と環境中へのこれ以上の放射能流出を食い止めることを最優先にして、あらゆる努力を行なうよう求めること。

(要望)情報操作を直ちに止め、全ての情報の即時公開を行なうこと。
(回答)国・事業者に対して、一刻も早い事態の収束を図るとともに、収束に向けた取り組みの進捗状況をわかりやすく丁寧に開示するよう求めているところです。
また、8月11日に策定した復興ビジョンにおいても、原子力発電所事故に関する即時的で透明性の高い情報開示について記載しており、引き続き、国・事業者に求めていく考えです。

(要望)国際的な支援を最大限受け入れること。
(回答)前例のない原子力災害に柔軟かつ大胆に対応し、事故を一刻も早く収束させるためには、全世界の英知を結集させることが必要と考えており、国に求めているところです。
また、復興ビジョンにおいても、国際的な保健医療機関の誘致、原子力に関する国際的研究機関の誘致などについて記載しており、健康面、産業、放射線に関する高度技術の開発など様々な分野において、世界の英知を結集して進めていく必要があるとしています。

(要望)原発事故の悪化阻止と収拾のために動員されるすべての労働者に対し、緊急時被ばく基準年間250ミリシーベルトを撤回し、厳しい被ばく管理・健康管理その他労働者の健康と生活を守るためのあらゆる措置を講じること。
(回答)作業員に関する被ばく管理・健康管理等については、国及び事業者の責任において適切に対応されるべきものと考えています。また、事業者が示した事故収束に向けた工程表においては、除染施設の設置や個人線量計の自動化などが盛り込まれており、こうした対策の着実な実施を、国及び事業者に求めていく考えです。

2、 福島県は、福島県民が放射能の恐怖から開放され、自由な、そして健康で文化的な生活を営む権利に基づき、可能な限り被ばくを減らす対策を行なうとともに、国に対しても強く求めること。

(要望)子ども、妊婦、将来子どもを産み育てる若い世代の人々を被ばくリスクの低い地 域に避難させること。
(回答)県では、通常の放射線モニタリングに加え、比較的線量が高いと思われる地域については、詳細調査を実施し、きめ細かな汚染状況の把握に努めています。
国が特定避難勧奨地点を指定する際には、この詳細調査の結果に加え、地元との情報交換により、妊婦や子どものいる家庭など家族構成や生活形態にも考慮されています。
県としても、引き続き、線量の比較的高い地域の把握に努めていくとともに、特定避難勧奨地点については、実情に応じた指定がなされるように国に求めていく考えです。

(要望)事故直後からの被ばく積算量および内部被ばくを正当に考慮に入れ避難区域を拡大すること。
(回答)県では、3月11日時点で県内に居住していた方を対象として、県民健康管理調査を実施することとしています。基本調査では、3月11日〜25日の、行動記録から、「いつ」「どこに」「どのくらいいたか」「どのように移動したか」などの情報に基づいて、被ばく線量を推計し、一人一人にお知らせする予定です。現在8月中の実施を目指して準備を進めているところです。また、この調査の一環として先行調査を実施し、内部被ばくが他の地域と比べ高い可能性がある地域の住民の内部被ばく線量の推定を行ったところです。避難区域等の見直しにあたっては、これらのデータも踏まえ、地元に対し、十分な説明がなされるよう国に求めていきます。

(要望)避難の権利を保障し、自主避難住民に対しても避難指示区域住民と同等の各種支援・補償を行なうこと。
(回答)県として、自主避難について、「自主避難に要する費用、避難に伴う苦痛、生活費増加分について、確実に賠償の対象とすること」を内閣総理大臣宛に要望しています。

(要望)被ばく調査を早急に行ない、被ばく者健康手帳を交付し、健康診断・健康被害の予防・治療を国の責任で行うこと。
(回答)県としても、県民の健康管理については、将来にわたりしっかりと対応していく必要があると考えており、全県民を対象とした県民健康管理調査を実施することとしています。また、国に対しては、健康被害の防止に責任を持つこと、県民健康管理調査にかかる費用の全額国庫負担や人的支援などについて要望しています。

(要望)福島原発事故被ばく者援護法を制定すること。
(回答)ご要望の趣旨については、機会を見て、国に伝えていきたいと考えています。

3、 福島県は、国と事業者に対し、全ての原子力発電所を廃炉とし、核燃サイクル計画を放棄し、エネルギー政策の抜本的転換を行なうことを求めること。

(要望)国と東京電力は、このような甚大な事故を起こしてしまった責任および事故発生後の対応の失敗の責任を認め、福島県民、全国民、全世界の人びとに対して謝罪すること。
(回答)原子力発電所の事故に伴う災害については、国策として推進してきた国、及び事業者の責任において、対策に万全を期すものと考えております。県としても、事故の収束、除染、廃棄物等の処理、損害賠償など、国、及び事業者の責任において取り組むよう、強く求めているところです。

(要望)福島第一原発5・6号機と第二原発の廃炉、浪江小高原発の新設計画の白紙撤回を、早急に決定すること。
(回答)第一原子力発電所における事故の収束が第一と考えています。事故が収束していない状況や、県民が放射線への不安を抱えて生活を続けている状況においては、再開はあり得ないものと認識しています。また、復興ビジョンにおいても、基本理念で、原子力に依存しない安全・安心な社会づくりを目指すとしています。

4、福島県は、東京電力と国に対し、福島第一・第二原発が40年間に生み出してきた死の灰を、廃炉や事故による汚染物質とともに、完全に安全になるまで永続的に管理し続けることを求めること。
(回答)事故の収束はもとより、長期にわたることが想定される原子力災害においては、ご要望のような内容について、最後の最後まで対応するよう、国・事業者に強く求めていく考えです。
(災害対策本部 原子力班 電話024−521−7191)

9・19さようなら原発・武藤類子さんスピーチ

9・19 さようなら原発5万人集会での、ハイロアクション福島・武藤類子さんのスピーチをご紹介します。

ふくしまの想いを、ひとりでも多くの方に、伝えたい。英訳はこちら

*このスピーチが収録されたが出版されました。

*********************************

みなさんこんにちは。福島から参りました。

今日は、福島県内から、また、避難先から何台ものバスを連ねて、たくさんの仲間と一緒に参りました。初めて集会やデモに参加する人もたくさんいます。福島で起きた原発事故の悲しみを伝えよう、私たちこそが原発いらないの声をあげようと、声をかけ合いさそい合ってこの集会にやってきました。
はじめに申し上げたい事があります。

3.11からの大変な毎日を、命を守るためにあらゆる事に取り組んできたみなさんひとりひとりを、深く尊敬いたします。

それから、福島県民に温かい手を差し伸べ、つながり、様々な支援をしてくださった方々にお礼を申し上げます。ありがとうございます。

そして、この事故によって、大きな荷物を背負わせることになってしまった子供たち、若い人々に、このような現実を作ってしまった世代として、心からあやまりたいと思います。本当にごめんなさい。

 

皆さん、福島はとても美しいところです。東に紺碧の太平洋を臨む浜通り。桃・梨・りんごと、くだものの宝庫中通り。猪苗代湖と磐梯山のまわりには黄金色の稲穂が垂れる会津平野。そのむこうを深い山々がふちどっています。山は青く、水は清らかな私たちのふるさとです。

3.11・原発事故を境に、その風景に、目には見えない放射能が降りそそぎ、私たちはヒバクシャとなりました。

大混乱の中で、私たちには様々なことが起こりました。

すばやく張りめぐらされた安全キャンペーンと不安のはざまで、引き裂かれていく人と人とのつながり。地域で、職場で、学校で、家庭の中で、どれだけの人々が悩み悲しんだことでしょう。 毎日、毎日、否応無くせまられる決断。逃げる、逃げない?食べる、食べない?洗濯物を外に干す、干さない?子どもにマスクをさせる、させない?畑をたがやす、たがやさない?なにかに物申す、だまる?様々な苦渋の選択がありました。

そして、今。半年という月日の中で、次第に鮮明になってきたことは、

・真実は隠されるのだ

・国は国民を守らないのだ

・事故はいまだに終わらないのだ

・福島県民は核の実験材料にされるのだ

・ばくだいな放射性のゴミは残るのだ

・大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ

・私たちは棄てられたのだ
私たちは疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます。

でも口をついて出てくる言葉は、「私たちをばかにするな」「私たちの命を奪うな」です。

福島県民は今、怒りと悲しみの中から静かに立ち上がっています。

・子どもたちを守ろうと、母親が父親が、おばあちゃんがおじいちゃんが・・・

・自分たちの未来を奪われまいと若い世代が・・・

・大量の被曝にさらされながら、事故処理にたずさわる原発従事者を助けようと、  労働者たちが・・・

・土を汚された絶望の中から農民たちが・・・

・放射能によるあらたな差別と分断を生むまいと、障がいを持った人々が・・・

・ひとりひとりの市民が・・・ 国と東電の責任を問い続けています。そして、原発はもういらないと声をあげています。

私たちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です。

私たち福島県民は、故郷を離れる者も、福島の地にとどまり生きる者も、苦悩と責任と希望を分かち合い、支えあって生きていこうと思っています。私たちとつながってください。私たちが起こしているアクションに注目してください。政府交渉、疎開裁判、避難、保養、除染、測定、原発・放射能についての学び。そして、どこにでも出かけ、福島を語ります。今日は遠くニューヨークでスピーチをしている仲間もいます。思いつく限りのあらゆることに取り組んでいます。私たちを助けてください。どうか福島を忘れないでください。

もうひとつ、お話したいことがあります。

それは私たち自身の生き方・暮らし方です。 私たちは、なにげなく差し込むコンセントのむこう側の世界を、想像しなければなりません。便利さや発展が、差別と犠牲の上に成り立っている事に思いをはせなければなりません。原発はその向こうにあるのです。 人類は、地球に生きるただ一種類の生き物にすぎません。自らの種族の未来を奪う生き物がほかにいるでしょうか。 私はこの地球という美しい星と調和したまっとうな生き物として生きたいです。 ささやかでも、エネルギーを大事に使い、工夫に満ちた、豊かで創造的な暮らしを紡いでいきたいです。
どうしたら原発と対極にある新しい世界を作っていけるのか。誰にも明確な答えはわかりません。できうることは、誰かが決めた事に従うのではなく、ひとりひとりが、本当に本当に本気で、自分の頭で考え、確かに目を見開き、自分ができることを決断し、行動することだと思うのです。ひとりひとりにその力があることを思いだしましょう。

私たちは誰でも変わる勇気を持っています。奪われてきた自信を取り戻しましょう。 そして、つながること。原発をなお進めようとする力が、垂直にそびえる壁ならば、限りなく横にひろがり、つながり続けていくことが、私たちの力です。

たったいま、隣にいる人と、そっと手をつないでみてください。見つめあい、互いのつらさを聞きあいましょう。怒りと涙を許しあいましょう。今つないでいるその手のぬくもりを、日本中に、世界中に広げていきましょう。
私たちひとりひとりの、背負っていかなくてはならない荷物が途方もなく重く、道のりがどんなに過酷であっても、目をそらさずに支えあい、軽やかにほがらかに生き延びていきましょう。

ホーム > アーカイブ > 2011-09

カテゴリー

ページの上部に戻る